肌の基礎知識

すこやかで美しい肌づくりのために、これだけは知っておきたい肌のこと。

真皮

厚さ約1.8mm。皮膚のハリと弾力を保つ中心的な部分。

真皮とは

表皮の内側にある層が「真皮」です。表皮と真皮は基底膜というごく薄い膜によってしっかりとつなぎ合わされています。 真皮全体にコラーゲン繊維が網目状に張り巡らされ、それを繋ぎ合わせているのが弾力性のあるエラスチン繊維です。これらの構造が、クッションのように皮膚の弾力を保つ役割を果たしています。また、この構造の隙間には水分をたっぷり含んだゼリー状のヒアルロン酸で満たされ、肌の内側の水分を保つ役割を担っています。

そして、そのコラーゲン繊維、エラスチン繊維、ヒアルロン酸などの真皮を構成している成分を生み出す役割をしているのが、線維芽細胞です。
肌をベッドに例えると、表皮はシーツ、真皮はクッションとスプリングの役割を持つ、マットレスです。

●線維芽細胞

うるおいのもととなるコラーゲン繊維やヒアルロン酸、エラスチン繊維を生み出す細胞です。また、古くなったそれらの分解処理もしています。その働きは年齢とともに低下していきます。

●コラーゲン繊維

繊維状のタンパク質で、例えるなら「ぷるぷるのゼリー」のようなものです。皮膚の柔らかさを維持しています。

●エラスチン繊維

繊維状のタンパク質で、例えるなら、「バネ」のイメージです。肌の弾力を司っています。

●ヒアルロン酸

肌の水分維持に最も重要な役割を果たしている成分です。

皮膚とは

皮膚を構成する表皮、真皮、皮下組織の3層の中でも、肌のハリや潤いといった美肌と関係が深いのが、真皮です。真皮の約70%がコラーゲン繊維、約5%がエラスチン繊維で成り立っています。
そして、それらを生み出す線維芽細胞が美肌を保つ最も重要な鍵を握っているといっても過言ではありません。

しかし、線維芽細胞が加齢や紫外線などのダメージによって失われたり、衰えて働かなくなると、コラーゲン線維やエラスチン線維が減ることで弾力を失い、ヒアルロン酸が失われることで水分が減少していきます。
そうなるとクッション構造が保てなくなり、肌のハリが失われ、肌表面に深くくっきりとしたシワが現れることになるのです。
つまり、線維芽細胞の老化をできるだけ遅らせ、その力を十分に発揮させることが若々しい素肌を保つ秘訣だと言えます。